軽量化も悪くはないが

「いかに効率的(楽に)走るか」は自転車乗りの永遠のテーマ。
自身の脚力や全般的な体力アップが必須であることは言うまでもありませんが、「他にできることはないか?」と考えてみると、愛車のアップグレードが思いつきますよね。
で、一番効果がありそうなのが軽量化。
アルミではなくカーボン系のステムやハンドルに変えてみたり、サドルも超軽量タイプを選んでみたり。
走りに一番影響するホイールとタイヤを軽くすれば、その効果をしっかり体感できたりもします。
でも、軽量パーツはけっこうお高め。
カーボンホイールにすると、20万円程度はかかりますよね。
カーボンハンドルでも3万円近くします。
お金に余裕があれば問題ありませんが、僕のようなサラリーマンライダーにはちょっと厳しいです。
(でも、カーボンホイールは持っていますが(^^;;)
「もっと手軽にアップグレードする方法はないの?」と思った方。
ご安心ください。
比較的お手軽に、そして効果を実感できる方法をご紹介します!

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回転の軽さは走りの効率化に不可欠

まず、効率的な走りに不可欠な要素は何かということを考えてみると、ロスなく駆動系にパワーを伝えることが大事だということが分かります。
つまり、ペダルに伝えた力が、クランクを回してチェーンに伝わり、チェーンがリアホイールを回して前に進む。
この一連のプロセスがロスなく完了できれば、効率的に走ることができるはず。
これを達成するためには、
①クランクの回転を軽くする。
②チェーンの移動を滑らかにする。
③ホイールをスムーズに回転させる。
という要素が必要になります。
このことから、回転の軽さが不可欠だということが理解できますね。

パーツのアップグレードの前にできること

以上を読んで、「よーし、回転を滑らかにするパーツを導入するぞ〜」と思った方。
ちょっと待って下さい。
パーツのアップグレードの前に、追加投資なくできることもあります。
まずはチェーンの注油。
油ぎれのチェーンでは、チェーンの動きが硬くなるので抵抗が強くなります。
そうすると、パワーロスが増大してしまいますよね。
だから、チェーンのメンテをまずしっかりやりましょう。
チェーンの動きを軽く滑らかにするには、ドライ系のルブリカント(潤滑油)がオススメ。
僕のオススメはFINISHLINEのドライバイクルブリカントです。
ドライ系はウェット系に比べて粘性が低いので、動きが軽くなるのが特徴です。
でも、持続力はウェット系よりも劣るので、どうしても注油の頻度があがってしまいます。
走行距離にもよるとは思いますが、1ヶ月に1回くらいは必要ではないでしょうか。

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次にできることは、タイヤの空気圧を適正にすること。
「適正にする」とは、体重に応じた空気圧にするということです。
タイヤの空気圧が高くなるほど、抵抗が少なくなるので転がりは軽くなりますが、その分、グリップが落ちてしまいます。
そうなると、結果的にパワーロスも増えてしまいますよね。
逆に少なすぎると、転がる時の抵抗が大きくなってしまいます。
だから、自身の体重に応じた適切な空気圧に設定することが大事です。
僕の場合、体重62kgで空気圧は8bar(barは単位)。
色々試してこの数値になりました。

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オススメのアップグレード(その1)

チェーンのメンテ、適正な空気圧の設定ができれば、いよいよパーツのアップグレード。
一番お手軽で効果が感じられるプーリー交換からやってみましょう。
一般的なプーリー(カンパであればコーラス以下のグレード)はブッシュ式で、写真のように、外周より少し小さい直径のブッシュが軸になって回転させる方式です。

これでも回ることは回るのですが、下の動画のように滑らかではなく、すぐに止まってしまいます。

これをベアリング入りタイプに交換すると、軽い力で滑らかに回転するようになります。

僕はローワープーリ(テンションプーリー)にKCNCのステンレススチールのベアリング入りを使っていますが、これで1つ2,500円~3,000円くらい。
セラミックベアリングタイプもありますが、お値段は2倍くらいの4,500円くらいに跳ね上がります。
僕はプーリーであればステンレスベアリングで十分だと思います。
ちなみに、アッパープーリー(ガイドプーリー)にもKCNCのプーリーを装着してみましたが、アウタートップに入らないという問題が発生してしまいました。
これは、どんなに調整しても解決しなかったので、諦めて純正のものを使っています。
でも、チェーンの移動が滑らかになったことを実感できましたね。

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オススメのアップグレード(その2)

お次はカンパニョーロ限定となりますが、クランクのベアリングをスチールからセラミックに交換してみましょう。
僕のコンポはコーラスなので、元々はスチールベアリングでしたが、これをスーパーレコードと同じCULTタイプに交換しました。
下の動画は、クランク周りのオーバーホールの際に撮ったものですが、回転の軽さが分かるかと思います。

この交換は専用工具が必要になるので、ショップでやってもらいました。
6年前の記憶ですが、確か部品代が約2万円、工賃が5千円くらいだったと思います。
これ、見方によってはコスパ抜群のアップグレード。
わずか2万5千円程度の追加投資で、スーパーレコードと同等の性能が手に入っちゃいます。

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抜群の効果あり

メンテされたチェーン、適正な空気圧のタイヤ、ベアリング入りのプーリー、セラミックベアリングのクランクの効果は、誰でも体感できます。
ペダルを踏み込みと、クランクがニョロニョロと軽〜く回転しますよ。
これは決してプラセボ(思い込みとか暗示)ではありません。
特にケイデンスを維持する場面では、以前より楽に回せるようになります。
ぜひ試してみて下さい!