濃厚ではないつけ麺?

今年の夏、曙橋にある鯛塩そば灯火さんで、胃袋に優しい極上の一杯を頂きました。
→その時の記事がこちら:食欲全開! 夏バテで食欲がない時は、あっさりラーメンの鯛塩そば灯火に行って鯛塩喰らえ
その時に、つけ麺もあることを知り、「このお店のつけ麺ってどんな味だろう?」と興味津々に。
気になったポイントとしては、
①つけ麺といえば濃厚なつけ汁。でも、ここはあっさりつけ汁なのだろうか?
②つけ麺といえば噛みごたえのある太麺。でも、つけ麺も細麺で勝負するのか?
というところ。
そうなれば、もう食べてみるしかないですよね。
という訳で、行ってきました。
果たしてその結果は・・・

平日でもちょっとした行列

平日の12時30分頃に曙橋のお店に到着。
お店の外まで、鯛のお吸い物のような食欲をそそる香りが。
前回は12時前だったので並ばずに入れましたが、今回は店外に5人ほど行列ができていました。
場所的に事務所が多いので、皆さん職場の同僚と来ているみたい。
「これは入店までにお昼休みを超えてしまうのか?」と心配になりましたが、そこはラーメン屋さん。
お客さんの回転は速いので、10分待たずに入店できましたよ。

迷わずつけ麺を選択

お店に入ってから、まず食券を購入。
今回は目的を持っての訪問だったので、迷うことなくつけ麺(950円)を選択。
案内された席に座り、カウンターに食券を置いたところ、お店の人から「麺の量は大、中、小のどれにしましょう」と聞かれました。
お店の人によると、中(中盛り)で普通の麺の量とのことだったので、中にしてみました。
待っている間も、濃厚な鯛のお吸い物のような香りが漂い、空腹感と期待がより一層高まります。

あっさり細麺の尖ったつけ麺

食券を渡してから5分ほどでラーメン到着。
つけ麺にして早い。
それもそのはず、やはり普通の鯛塩そばと同じく細麺だったから。
でも、見た目は鯛塩そばの麺と違って全粒粉っぽいです。

まずは麺のみを実食。
口の中でゆっくりゆっくり噛み締めると、小麦の旨さと甘みが広がります。
茹で加減も申し分なく、麺だけでも十分いけてしまう素晴らしい味わい。
これは大盛りでも良かったかも。
続いて、つけ汁に浸して頂いてみると・・・
ちょ〜濃厚な鯛の風味が。
でも、濃厚といってもドロっとしたものではなく、あっさりだけど濃厚という不思議な風味。
これが麺の味を何十倍も引き立てるのです。
麺の横に添えられているのは、裏ごしされた梅干し。
これをちょいちょい麺につけながら、つけ汁につけて頂くと、梅の酸味が全体の味を引きしめてくれるので、病みつきになる一杯に変わります。
具はごろっとしたチャーシューとメンマ、そして刻んだ柚子というシンプルな構成。

このチャーシューは厚切りでもパサつくことはなく、しっとり柔らか。
鯛の旨味との相性は抜群です。
ちなみに、花びらのようなものも見えましたが、これが何なのかは良くわかりませんでした(笑)

あっさり濃厚。でも塩味がやや強いかも

あっさり風味なのに濃厚な鯛の味わいという、他にないテイストで後を引きます。
ただ、塩分がちょっと濃い目。
後半になると、鯛の旨味よりも塩味が際立つようになってしまいました。
これは推測ですが、このつけ汁は最後にご飯にかけて頂くことを想定したものかもしれません。
スープ割りもなさそうなので、きっとそうだと思います。
欲を言えば、塩味を極力抑えた濃厚鯛出汁を、追いスープとして追加できれば、最後まで大満足に頂けたと思います。
そんな、鯛塩そば灯火さんのつけ麺の評価は以下の通り。
(満点は5つ星)

・こってり感:★★★★(でも、あっさり)
・麺の味と茹で加減:★★★★★
・具材の種類と量:★★★★
・味変の楽しみ:★★★★(梅干ペーストで十分楽しめます。)
・オススメのシチュエーション:大量に発汗した後(スポーツの後など)

ちなみに、ほとんどの客さんが「鯛塩そば+鯛茶漬け」を注文していたので、次回は僕もそれにチャレンジしてみます!